XY孵化検証の続き
XY孵化仕組み続報です。
XYの孵化で色固定に成功したるぐらげ氏(@wii_Ruglarge)の協力でXY色孵化の動向を調査しました。
調査環境はひかるおまもり所持、TSV:0x2FBのロムである。
まず性別あり種族としてパッチールの国際孵化結果から。
親はそれぞれ、
メタモン 31-0-31-31-31-31 ♂扱い GER
パッチール 5-25-26-11-0-21 ♀ JPN
である。
色違いの記載がないものについては、全て通常色である。
先-14-後-20~21-先-0 色違いパターン1
国際孵化でパッチールが光ったので、国内孵化の組み合わせにして産んでみると、
新猫さんでの事象と同じく、同じ模様で色成否が異なった。
2. メタモン(持ち物なし)×パッチール♀(パワーウェイト)
後-12-後-13-先-1
23-後-後-13-先-1
12-後-後-4-後-22
23-12-後-後-先-1
12-後-後-4-後-22
7. メタモン(持ち物なし)×パッチール♀(パワーアンクル)
23-12-後-13-先-後
先-先-後-17-先-後
9. メタモン(あかいいと)×パッチール♀(パワーウェイト)
後-先-後-17-先-後
10. メタモン(あかいいと)×パッチール♀(パワーリスト)
先-後-後-1-先-後 色違いパターン2
違う模様で色違いが出現。
色判定を満たす別の乱数値が近くに存在したという可能性はあるけれど、模様とPSVの関係性がなくなったと考えるのがいいかも。
11. メタモン(あかいいと)×パッチール♀(パワーベルト)
先-後-後-1-後-後 色違いパターン2
12. メタモン(あかいいと)×パッチール♀(パワーレンズ)
先-0-後-後-先-後 色違いパターン2
13. メタモン(あかいいと)×パッチール♀(パワーバンド)
先-後-後-1-後-後 色違いパターン2
14. メタモン(あかいいと)×パッチール♀(パワーアンクル)
先-8~9-後-先-先-後 色違いパターン3
3パターン目の色違いが出現。
この3パターンの考察は後ほど。
次に性別なし種族の孵化で乱数列の詳細を特定しにかかる。
先-後-13-4-後-22
先-12-後-13-先-1
先-先-12-11-後-4
先-23-先-11-後-4
23-12-後-後-先-1
先-後-13-4-先-22
先-23-12-11-後-先
先-後-先-1-後-後 色違い
後-先-後-17-先-後
先-後-先-1-後-後 色違い
先-後-後-1-後-後 色違い
先-後-先-後-後-31
先-後-先-1-後-後 色違い
先-後-先-22-後-後
以上の結果から推測される乱数列の並びはこんな感じ。
遺伝箇所決定とかはさきさんのブログに詳しく書いてるのでわからなければそっちみてください。
パターン1の上位8bitの模様とr(n+19)の対応する個体値の結果から、さきさんの検証通り個体値を決めた直後の乱数で模様が決まっていると考えても矛盾がなさそう。
パターン1~3にはさまれた区間は色違いになりそうな気はするけど、検証する手段がないので確認ができない。
前作のマスダメソッドのように性格値再計算方式を仮定すると、8.と14.の結果からr(n+24)とr(n+25)で色成否が分かれているので、PSV決定の場所は定かではないけれど、r(n+23)がS個体値決定に使われたときの個体は国際孵化じゃなくても光りそう。
ということで追試を行った結果、
29. メタモン(JPNあかいいと)×パッチール♀(JPNパワーアンクル)
先-8~9-後-先-先-後 通常色パターン3
となって、予想が完全に砕かれました。
最近誰かのTwitterで、国内孵化と国際孵化で色固定が継続した報告があったので、
通常では色判定を通過しない乱数値を書き換えるメソッドが国際孵化にはあるんじゃないだろうか。
このメソッドを考えてると、やはりあれか。
というのはさておき、ここの
Shiny charm and Masuda Method! - Pokemon X Message Board for 3DS - GameFAQs
人力確率計算を参照するとひかるおまもり+国際孵化の色違い確率は約1/413らしい。
1/413がどれくらいの数なのか計算してみると
1-(4095/4096)^10 ≒ 1/411となって
大体再計算10回分のもよう。
ひかるおまもり+国際孵化の色違い確率は1/512に収束しそうです。
じゃあここで9回のPSV再計算が新規PSV付加によるものだと考えたときに、r(n+16)とr(n+25)で通常色がでていることから、領域は最大でもr(n+17)~r(n+24)の8個となって矛盾が生じる。
r(n+17)~r(n+24)の8個でぎりぎり足ります。
ここで1つの仮説を思いついた。
前回のビットシフト仮説による再計算が4回 × ひかるおまもりによる新性格値の付加が1回で計算すると、色判定を受ける回数は総計
5×2=10となってうまくいってしまう。
前作でのひかるおまもりが性格値を2回付加で色確率が約3/8192だったのが
今回は性格値1回付加で約2/4096 = 4/8192となっていても不思議ではないかな。
仮に計算回数が8回だとすると29.で通常色が産まれたことが説明できないので今作の国際孵化は厄介です。
ということで前回のビットシフト仮説はまだ否定できないのかも、という結論で今回は終わりです。
協力いただいたるぐらげさん、本当にありがとうございました。