ろいしんぶろぐ

乱数調整とか

ポケモンXY国際孵化の色違い判定について

※現状仮説段階でしかないので読み物程度に思ってください。 

 ※XYでのパッチールの模様は性格値とは別の値で決まっていることが後にわかったので少し書き直しました。(2014/3/21)

 

題名通りXYの国際孵化での色判定について、です。

 

前提としてXYの通常の色判定

1.TSV…トレーナーの表IDと裏IDをxorしたものの上位12bit

2.PSVポケモンの性格値を上下16bitずつに分けてxorしたものの上位12bit

3.TSV=PSVを満たせば色違いになる

これが正しいものとして話をすすめていきます。

 

国際孵化の事象を観察する上で新猫さんによるパッチールの国際孵化の事例を使用しました。

 

f:id:Blastoise_X:20131218003447j:plain

f:id:Blastoise_X:20131218003458j:plain

 

上:国内孵化

下:国際孵化

どうも同じ模様で色の成否が異なっているようです。

 

第5世代まではパッチールの模様が性格値から決められていたので今作もそうなっていると仮定すると同じ性格値で色の成否が異なるという結果になっています。

 XYのパッチールの模様は性格値とは別の値によって決められているので、この仮定が成り立ちませんでした。

 

このパッチールパッチールペインタDPt版で再現してみました。

f:id:Blastoise_X:20131218010335j:plain

性格値C707F0C4ぐらいかなと予想できます。

これを上下に分けてxorしてみると0x37C3となって新猫さんのTSV3568(0xDF0X)と異なっています。

 

ここからが本題

0x37C3と3568(0xDF0)を2進数で表記してみました。

 

0x37C3…0011011111000011

0xDF0  …110111110000

 

0x37C3の3~14bitの部分が0xDF0と一致しました。

 

これが偶然じゃないとすれば、今回の国際孵化での色判定は性格値からPSVを算出する場所を1bitずつずらしていって色になればそこで終了となっている可能性がありそうです。

わかりにくいと思うので書き方を変えるとこんな感じです。

for(i=4;i>=0;i--){

PSV=(HID^LID)>> i  mod 0x1000

}

この判定法なら1性格値で判定は最大5回まで行われることになりますね。まぁ妥当な確率ではないかと思います。

 

国際孵化の補足ですが、この色固定の最中に親を変えて調査した新猫さんの結果で、

日本ROMで海外言語を選択したトレーナーのポケモンを親に使用しても色違いが産まれたことから、

言語のみを海外に変えたポケモンと純日本産の組み合わせでも国際孵化の判定になる

ことがわかっています。

 

Special thanks

新猫さん

 

 

(追記)

プルナレフ氏の協力のもと、孵化に用いられる乱数列を固定した状態で国内孵化と国際孵化を切り替えたときに個性が変わるのかという実験を行いました。

 

供試個体

JPNゴース♀   HBCDS(赤い糸) 

JPNゴース♂   HBCDS(かわらずの石) 

ENGゴース♂   HBCDS(かわらずの石)

 

方法

♀を育て屋に預けた状態でレポートを書き、JPN♂を預けて1つ目の卵の個体値、個性を確認したのち、セーブせずにリセット

次にENG♂を預けて1つ目の卵の個性を確認し、固定してある卵を破棄する。

この作業を10回繰り返した結果

 

1回目 

日 HCDS 昼寝をよくする 

英 HCDS 昼寝をよくする 

2回目 

日 HCDS ものおとにびんかん

英 HCDS ものおとにびんかん

3回目 

日 HBCS うたれづよい 

英 HBCS うたれづよい

4回目 

日 HBCD イタズラがすき

英 HBCD イタズラがすき

5回目 

日 HBDS うたれづよい 

英 HBDS うたれづよい 

6回目 

日 HBDS うたれづよい 

英 HBDS うたれづよい

7回目 

日 HBCS うたれづよい 

英 HBCS うたれづよい 

8回目 

日 BCDS うたれづよい 

英 BCDS うたれづよい 

9回目 

日 HBCS 昼寝をよくする 

英 HBCS 昼寝をよくする

10回目 

日 HBDS 昼寝をよくする

英 HBDS 昼寝をよくする

 

以上のようになり、全ての試行で個性が一致している。

この個体値と個性の組み合わせで、全てが偶然一致する確率は約10万分の1程度なので、個性は変わらないものとみなしてもよさそう。

個性が過去作同様に性格値から算出されていると仮定すると、国際孵化の場合でも性格値の変更がないものと考えられる。

前述のパッチールの模様も考慮すると、今作のマスダメソッドは性格値の再計算を行わずにもとの性格値での色判定が緩められる、との解釈が妥当ではないかと考えられる。

 

 

追々記

完全なソースがないのだけれど、どうもパッチールの模様と性格値に関係性がなくなったらしい。

模様と性格値関係なかったらマスダメソッドも5th以前のものでいいはずだけれど個性が変わらなかったのは少し不思議。

性格値は残ってるけど色判定だけが別の32bitの値として分かれたって考えるのがいいのかもしれない。

いずれにしろアナログ解析はこれ以上厳しいので海外の解析待ち。

 

追検証を行ったのでこちらもご覧ください

XY孵化検証の続き - ろいしんぶろぐ