【USM限定】5秒でTSVを特定できるツール
はじめに
この記事は過去に作成したTSVSearchの派生ツールであるtttsvを紹介する記事です。
TSVSearchでは数時間かかっていたTSVの検索が，このtttsvでは5秒で終わります。
また，TSVSearch起動時のネックとなっていたopenMPによる並列計算部分を削除したので，PCが苦手でTSVSearchを使えなかったという人でもダウンロードするだけで簡単に使うことができます。
TSVって？
ポケモンの色違い判定に使われる計算式に出てくる値に便宜上名前を付けたもので，トレーナーがそれぞれ持っている見えないIDのようなものです。
色違い乱数をするときに使います。
求め方は大きく分けて，
・御三家とトレーナーIDから推定する
・国際孵化で産まれた色違いから特定する
の2通りがあります。
バトルビデオを解析してTSVを直接見る方法を紹介しているところもあるようですが，SDカード内のデータを切り取りまたはコピーしてPCに移す時点で，データの改変または複製にあたりPGLの利用規約違反になります。
乱数調整をするなら最初から最後までクリーンな手法でやりましょう。
使い方
まず，TSVを調べたいロムのトレーナーIDごとに分けられたファイルをダウンロードします。
ファイルはトレーナーIDの下2ケタによって分けられています。
TSVを調べたいロムのトレーナーIDが「883301」なら下2ケタが「01」なので，「00~09」と書かれたリンクからファイルをダウンロードしてください。
「 プレビューに問題が発生しました」と出ますが無視してダウンロードを押してください。
「tttsv_.zipは大きすぎてウイルススキャンを実行できません」と出ますが無視してダウンロードしてください。
ダウンロードが終わったzipファイルはLhaplusで解凍できないかもしれないので，その場合は7-zipやExplzhなどの解凍ソフトを使ってください。
解凍が終わったらtttsvを起動します。
6ケタのトレーナーIDを入力してエンターを押すと御三家の個体値を聞かれるので，「1 1 2 3 5 8」のようにそれぞれの間にスペースを入れて入力してください。
御三家の個体値が完全に特定されている場合は上限と下限に同じ数字を入力してください。
個体値が1-1-[2~3]-[2~3]-5-8のように絞り切れなかった場合は，上限を「1 1 3 3 5 8」，下限を「1 1 2 2 5 8」のように設定してください。
個体値を入力してエンターを押すと5秒で計算が終わります。
正しく検索ができて結果が見つかった場合は
「TID:883301, TSV:3903, seed:7DCA7E36, nature:Relaxed のんき 35」
のように出力されます。
ここで出力された性格が御三家の性格と一致していれば，正しいTSVが出力されているはずです。
一番右の数字は御三家受け取りまでにかかった消費数を表していて，だいたい15000～50000ぐらいになると思います。
その他
注意点
このツールが正しい結果を出力するにはいくつか条件があり，
・ゲームを最初から始めたときに，トレーナーの名前入力確認画面でいいえを選択していない
・ゲームデータ作成後，リセットせずに御三家を受け取っている
などが満たされている必要があります。
また，IDに対応したファイルをダウンロードする必要があるので，00~09用のファイルで下2ケタが28のIDなどを検索しようとすると強制終了します。
オプション
各フォルダの中に入っているbinフォルダの中にはID**.binと書かれたファイルが入っています。
10個全てのファイルをダウンロードしてID00.binからID99.binを揃えたbinフォルダを作成すると全てのIDを検索できるつよいtttsvができます。
他人のTSVを特定したいという物好きな人はつよいtttsvを作るのもアリです。
16GBのPCの容量と引き換えに他人からの感謝(プライスレス)をゲットできるので是非やってみましょう。
